泣きネイル。

今日はクリスマスパーティである。
チーズフォンデュのコースを食べまくる。
ちゃんと肉もやってきたぞ。
私はチーズと肉でだいたい暮らしているので大満足である。
ビールだったら2リットル位はフツーに飲むのにシャンパンは半分飲んだらいい気分である。
実は酒が弱い酒飲みなのである。
めぐです。

そして今日は休憩中にネイルへ出掛けた。
今晩パーティだからという訳ではなく年内で今日しか予約が空いていなかったのだ。
それはそれはして頂かないと。
いつものマヤさんにして頂くのだが彼女は自宅に部屋を設けて仕事をしている。
が、バブル時に建ったマンションの屋上階にある部屋は全く生活感のないラブリーな大広間である。
家賃がものすごいらしいが夢のある仕事なのでここまでしなくては！という意気込みは本当に素晴らしいと思う。
教室もやっているので生徒さんもたくさんやってくるらしいし。
そしてものすごいネコ好きのマヤさんは5人のカワイコと住んでいる。（旦那さんや娘さんもいるが）
私とネコの話で盛り上がったりしてよくカワイコを連れてきてくれるので嬉しい。

いや～本当にネコは深いぞ。
マヤさんのトコロのびわ似のカワイコは大人しく優しい子である。
うちのびわは自分本位のシラっとした子でうりが近寄ると唸って暴れるし外に出たいと大騒ぎである。
でもキミエには『ママ～』と泣いて抱かれているという画をよく見る。
私には一切しないくせに。
そしてマヤさんのトコロのうり似に美女はやかましく鳴きそして積極的である。
うりなんてオトコのクセに一日中じっとしており私が帰って来たら逃げまくる。
夜中になると一人喋りをして私の事を陰からじっと見ているオジサンである。
背中を擦ってくれとやかましいのでさすってやるとオトコになり噛み付いてきたりしてタチが悪い。
でも何をどうしてもやっぱりカワイイのだ。
ネコちゃん撮ってんのぉ～

ネイルは2重フレンチで派手にやってもらった。
その間ずっとネコについて喋る。
『ネコのどこがカワイイ？』との質問に散々迷った私は『眉間の匂い』と答え喜ばれる。
『肉球』とか言われたらどうしようかと思ったと言う。
そうそう！！！
『肉球』なんて『Ｖ６で岡田くんがカッコイイ』という当たり前の答えなのだ。
マヤさんは『耳の下の柔らかい毛』だと言っていた。
そう、そこだけ毛質違うよね？？？
そしてマヤさんが子供の頃社宅に住んでおり飼っていたネコを捨てられたという話になった。
隣の家に入りピアノに傷をつけたせいだと言う。
マヤさんは捨てた事を知らなくて外に出すネコだったので帰ってこないなぁと思ったらしい。
でも数日して帰ってきた。
雨に濡れて汚れていたのでお風呂に入れて一緒に寝た。
それが最後らしい。
また親が今度は車で捨てに行ったとの事である。
もう帰ってくる事はなくちょっと忘れた頃に母親に捨てた事を聞いて大暴れしたとの話であった。
それから遠くまで探しに行く日々でやっとその子を見つけた時には顔を見た瞬間逃げていったという。
可哀相。
その子もだけどマヤさんも本当に可哀相だ。
思い出してマヤさんは泣いていた。
私も流れる涙を止めようと必死であった。
お互い両手がふさがっているので困ったのだ。

あぁ腹が立つ。
自分の家族を何で捨てれるか。
隣に迷惑をかけたと思うならもう二度と家から出さなければいい。
その子はやっと帰ってきたのにまた捨てられたって。
どんだけ傷ついただろうか。
思い出しても泣けてくる。
せめてそんな事をしたのだったらマヤさんに親も言うべきではない。
その事がトラウマで困ったネコがいると飼ってしまうと言っていたがそれはいい事だと思うと私は言った。
ちょっとでも可哀相な子は減らしたい。
野良風情でそれが幸せな子もいるだろうが家に入った方がいい子もいる。
飼っていた子がいらなくなったから保健所へ連れて行くとか考えられない。
そんなヤツこそ死んでしまえ。
せめて里親を探せ。
あぁムカつく。
でも泣きながら出来上がったネイルが情熱に満ち溢れていたので笑ってしまったが。
微力ながらも私も頑張ろうと思う。
施設に寄付する事しか今はできないがもっともっと頑張ってみようと思った。
マヤさん有難うね。
たいして知りもしない人と泣き合ってしまうというのもたまにはいいなと思った。
これからもネイルお願いします。