野良ちゃんのお母さんに連れられてウロウロしていたのだがいつかはぐれてしまって一人ぼっちでヨタヨタしていたのをマサオとキミエが連れて帰ってきたのだ。
あのままだったらどうなっていただろうと思うとゾクゾクする。
うりもそうよ。
めぐです。
最近はいつも近所の野良ちゃん達がご飯を食べにくるようになっている我が家である。
これでいいのかなぁと思ってはみるが全員を私の力でどうにかするのは不可能に近い。
これ以上増えない事だけを願うばかりだ。
10日位前に見た事のない赤ちゃんが家にやってきていた。
キミエの話では母親が連れてきて置き去りにしたらしい。
玄関にまで入ってきて下手すると家にまであがってきそうな勢いだ。
キャットをあげても食べないのでいりこスープをかけたねこまんまをあげると喜んで食べていた。
大きい声でたくさん鳴くのでどうしたものかと思っていたら翌日には帰っていったようだ。
その小さい子が昨日また来ていた。
また母親に連れてこられたようだがうずくまって動かない。
小屋のあきの寝る毛布にもぐりこんでうずくまって目を閉じたままだ。
この１０日の間にどうしちゃったの？？？
慌ててねこまんまをあげるが全く食べない。
なので牛乳をやってみたらやっと飲んでくれた。
今日見てみると目を閉じたままずっと動かない。
あぁ心配である。
キミエとマサオに任して仕事へ出掛けたが心配でしょうがない。
昨日から思っていたのだが明日病院へ連れていこう。
それで元気になるのなら良いと思った。
そして介抱していればきっと手放せなくなってしまいうちの子になるだろう。
それでもいいと思っていたのだ。
キミエとマサオが代わる代わる見に行っていたのだが相変わらずだと電話で言っていた。
ひとまず私は猫用の栄養ミルクとスポイドを買い仕事中に持って帰った。
頑張るんよ。
あの大きい声で鳴く可愛い子がもうすでに可愛くて仕方ない。
そして仕事が終わって家に帰るとマサオが『ダメやったよ・・・』と言う。
部屋に行くとキミエがびわを抱いて泣いていた。
ご飯を作っている間に死んでしまったようだ。
可哀相・・・
今日でも病院に連れていってやれば良かった。
でも野良で育ったあの子が最後に人間に抱かれたりミルクを飲ませてもらったりして幸せだったのではとも思う。
そして可愛い小さい子は家族になった。
明日はるの横に埋めてあげよう。
はるは優しいからきっとよくしてくれるだろう。
可愛い小さい子、今度生まれたら私の家の子になるんよ。
ものすごく可愛がって愛情たっぷりあげるからね。
お姉ちゃんは待ってるね。
ゴメンね。
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