心配ばかりかける子②

はるとのお別れも何だか申し訳ない感じになってしまい反省した。
でもはるは分かってくれる子だ。
はるとのお別れがツライだろうからとうりを逃亡させたのであればそれは力ずくにも程がある。
もっとやんわり悲しみには耐えれますよ。
めぐです。

うりがいなくなって色々探した。
何しろ私の家のまわりは昔からの家や空家が多い。
空き地もいっぱいある。
ケッコー地理が入り組んでいるので分かりにくい。
しかも野良ミャオも多いので男子と言いながらもそのすごい弱いうりである。
本人はケンカするつもりがないのに強いネコに何かされたらどうしよう。
何だか昔近所のネコが脱走した時に頭のおかしい人間に電柱に縛られえて殺されたという話も聞いた。
頭がおかしい人間が一番怖い。
絶対見つからないようにじっとしとくんだよ。
っていうかうりはじっとするプロである。
私でも見つけられないのだから頭がおかしい人に見つかるはずもないと強く思うしかない。
警察にも届けたが物として届けられるようで交番で申し訳ながられた。
いやいやそれは気にしません。
最後に『家族だからまた一緒に暮らせるといいですね』と警官に言われこらえられず泣いてしまった。
よく思い出してみるとこの警官は私を携帯で捕まえた人であった。
まぁ良い。
交通ルールを反したのは私だ。
言葉があり難かった。
保健所にも連絡してみた。
うりが死んだ時の事なのでさすがに私も我慢できずに電話を切ったあと大声で泣いてしまった。

うりを探す事は家族で本当にやっている。
私がネットで調べて分かったのだがネコは環境の変化がよくないらしい。
前は引越しだったし。
何だかいつもと違う空気を感じると家を出てしまうのだ。
でもうりはそういう事に敏感な感じではないのでびわが出たからただ付いて出たら帰れなくなったという話であろう。
自ら出るようなタイプではない。
びわにつられて出てしまったけどどうしたものか分からなくなりその場でじっとしているような感じだと思う。
うちの家もそう簡単に出れる感じにはしていなかったつもりだ。
ネコの力では開かないと思っていた戸が開いたのだ。
しかも今までそんなの開けようともしなかったクセに。
びわは賢い。
自分で出て自分でちゃんと帰ってくるもの。
でもそれについて出た子は大変なのだ。
びわもうりがいないストレスから暴れて大変であった。
責任も感じているのだろう。
誰もびわのせいにはしてないから大丈夫なんだよ。

そしてネットでみたが気弱なネコは10日間はじっとしているらしい。
うりは肥満体だし元々がじっとしているから20日くらいは大丈夫そう。
元気だったらそれでいいよ。
とか言ってみても心配で死にそう。
ご飯が食べられなくなってしまい私も痩せていってますよ。
こんなダイエットは望んでないけどせっかく痩せるんだったら維持してやろうじゃないの。
ムリヤリ幸せを見つけてみるが全然幸せじゃない。
はるもうりもいない。
こんな不幸なままクリスマスも大晦日も全く楽しくない。
尚のライブなんて忘れてしまう程であった。
こんな調子じゃチケットが当たっていても行けなかった。
だから当たらなかったの？？？
アネのまにあさんには申し訳なかった。
お正月明けたらチラシを配ろう。
悪い人間にうりの存在を知らしめるのがイヤだったからチラシはやめといた。
でももう何かしないと死にそうな心境になっています。
でもはるがいてくれるから絶対大丈夫。
そう考えて生きていくしか道はないのだ。
雪がちらつく大晦日、私はネコ部屋の掃除をしながら声を上げて泣いていた。
ただ大晦日の紅白歌合戦で森進一がものすごかったのでこらえられず笑ってしまった。
森進一よ、有難う。
何とか今年はあなたのお陰で笑って終れそうです。