大事にされる人。

堅さんでノリノリだった私も家にたどり着いた瞬間からマイナスオーラに包まれた。
本当にイヤだ。
でもしょうがないけど。
よく眠れなかったじゃないの。めぐです。

ものすごく気が重いが会社に向かう。
ひとまず中に入って支店長に謝る。
支店長は私に怪我はないか？と聞き、そして精神面がまだムリだろうから言いたい事も言えないだろうからそれでいいと言ってくれた。
泣きそうであったが泣いたら事務所の空気もややこしくなるのでお礼だけ言ってその場を離れた。
私はこの支店になる前からこの支店長がイヤであった。
何だか重圧的で苦手なタイプだったのだ。
でも一緒に同行したり飲んだりしてお互い打ち解けてきたようだ。
私は業績が悪くないので褒めてもらったりもしていた。
なので余計事故を起こした事が申し訳なかったのだ。
今まで色々すみません。

そして私の派遣会社の担当の人もやってきた。
私を抜きで支店長と私の上司と話をしていた。
そしてその話が終わった頃に私は派遣担当の女性と話す事になったのだ。
私はこの事故が人身であれば1ヶ月の免停である。
その間どうしようと話だったようである。
支店長は私の業績や頑張りを褒めており辞めてもらっては困るのでその後の話をという事だったようだ。
何だか泣ける。
私の上司も忙しいのに事故報告の書類をちゃんと作っていてくれていた。
派遣の担当の人も私を心配するばかりで本当に申し訳ない。
あぁ私はまだこの会社でもっと頑張りたい。
これからたくさんお返ししないといけない事がまたできたから。

そして私は車の修理に向かう。
車対車ではないので保険ではできないようだ。
派遣会社がみようか？との話だったがここは自分で直すと自ら志願した。
馴染みの車屋に見積もりをお願いすると勝手にナンバープレイトを外し叩いて直してくれた。
傷だと思っていた箇所は自転車のタイヤのこすれた痕でワックスで拭いたらすぐ直った。
雨の中やってもらったし料金は発生しなかった。
クビにならないようにね！と明るく言われただけであった。
本当に申し訳ない。

事故をした彼にもお菓子を持って会ってきた。
病院にも行かずに仕事もやっているようだ。
足は曲げるとまだちょっと痛いが全然大丈夫だとの事であった。
あぁ良かった。
私は恵まれているなぁ。
皆にちゃんと恩を返せますように。
事故が人身ではなく物損でありますように。
まだまだ頑張れますように。
イヤだったけどちょっと嬉しい日でもありました。
感謝、感謝です。