たかちゃんとのバレンタインデー。

もう35年も生きているのにさしてバレンタインデーの思い出がない私で申し訳ない。
私はイベントは好きだがやり遂げてしまったらそれに満足するタイプなのだ。
終わった事は振り返らないのである。私オトコか？？？めぐです。

そういえば20歳の時のバレンタインデーの事を急に思い出した。
当時は飲み屋のオトコに入れあげて貢ぎはしないが毎日のように飲みに行っていたものだ。
18歳の頃からずっと大好きだったたかちゃんである。
私はとてもシャイなので好きだとたかちゃんに告げた事はないがすぐにバレバレであった。
その日はバレンタインデーではなかったが初めてこっそり呼び出してチョコレートを渡してみた。
その頃の私は芸がなかったのでチョコのみだったが貢がない派だったのでそれで良かったのだ。
だって客だし。
意外にKYではなかった様子である。
毎日飲み代を使っているんでよかろう。

忘れもしない軽くはにかみながら渡した。
気持ち悪いがそんな時もある。
そこでたかちゃんは『今晩泊まりに行く？？？』と言われてひっくり返りそうになった。
たかちゃんとやるのは簡単である。
今までもやろうと思えばたやすい瞬間はあった。
でも私はやらないのだ。
だってどうせやるだけだし、これからますます私の恋心が暴れだすのは分かっている。
なので爽やかに否定して帰った。
その日着けていた下着が上下バラバラだった事も断る原因であった。
当時は上下別の下着を着ける事も多々あった子供な私であった。

今考えればやっておいて自分がどんな具合になったか見たかった気がする。
多分とんでもない失恋をしたであろう。
でもそういう経験も20歳そこらでしておけば良かったのかもと思う。
それからちょっとしてたかちゃんには会わなくなったがずっと好きだったな。
たかちゃんに『めぐっち、好きな人にはちゃんと好きって口に出して言わないと』と言われた事が何だか切ない。
何だかその言葉を思い出してその数年の地味な片思いも悪くなかったものだなぁと思う。
やらなくて良かったよ。
今でもたかちゃんはカッコイイ思い出の人だし。

さぁこれからも日々勉強。
好きな人には好きという精神はすっかり根付いておりますよ。
たかちゃんどうも有難う。
今は何しているか全く分からないけど元気で幸せな事を心から祈ります。