カワイコのダイエット。

このキャットちゃんの中に何か不純物が入っている事はお分かりであろうか？？？
いやいや、全部キャットちゃんなのですけど。
あ、キャットちゃんてネコのカリカリフードの事です。
めぐです。

本格的にうりがデブ猫になってしまったのをずっと見過ごしてきた。
虐待されて捨てられたであろう野性猫であったが私達が本格的に捕獲して飼う事になった白いカワイコである。
家に来た時は生後半年は経っていた。
なので過剰に生活に馴染まず普段は私のベッドの下で暮らしていた。
そして夜中にご飯を食べるという生活の病的な臆病ネコであった。
そこでまず太る。
だいぶ家庭に慣れて自分からマサオの部屋まで毎朝遊びに行くようになった頃、引越しついでに逃亡してしまい捕獲に1ヶ月を費やした。
やっと戻ってきたうりは少々痩せており、野生っぽい男らしい表情などを見せてくれたものだ。
そしてキミエが甘やかしに拍車をかけ、ネコ禁断の『シーバ』をやるようになった。
そこで目に見えて太った。
『シーバ』とは私の目から見てもおいしそうなキャットちゃんである。
カリカリなマグロの固形から半生なチーズがトロリと出てくるアレである。
私も何度試しに食べてみようかと思った程か。
朝マサオに『父さ〜ん！ボクのシーバがないよ〜』と愛らしい声でせがみに行くのでマサオも思う存分やる。
うりの声はソプラノで赤ちゃんみたいでかわいいのだ。
確かに私もこの声にほだされ、何度かシーバをやった。
しかし元々全く動かないネコなので体重は10キロを越していた。
これは本気でヤバイ。

という訳で私はキミエを納得させてうりのダイエットを試みたのである。
キャットちゃんはサイエンスダイエットに変えた。
うちのカワイコちゃんは雑食ではないのでうりはキャットちゃん、びわはカツオちゃん（カツオ節）とキャット（カツオの缶詰）を食べる。
そういえばびわもシーバは食べに行ってたなぁ。
あの人、かなり食べ物にこだわりがあるタイプなのにシーバは行くのかと思った。
しかしサイエンスはさしておいしくもないようでびわは見向きもしなくなった。
でもうりはおいしげに食べていたので安心していた。

しかしこの間ネコ部屋を掃除していた時に驚いた。
なんとサイエンスに混じってシーバが入っているじゃないか！！！
間違いなくキミエの仕業である。
私はスゴイ勢いでキミエを叱ったがキミエは『うりが欲求不満になったら可哀想』だと譲らない。
ダイエットに納得したのでは？？？
本当にダメな飼い主である。
だから私の家のワンクンを含むカワイコは全員ブタなのだ。
私がそんなにブタじゃないのは怪奇な現象だと思う。
マサオは食が細いお陰でどうにかなってるし。
キミエも病を患い私より体重が減った。
いやいや、だからペットちゃんはもっと管理してあげないと。
自制心はないんだから。

かなりキミエとやりあったが、私が本格的に怒ってきたので渋々もうシーバは買わないと言っていた。
だから・・・最初に言ったじゃないか。
あの子供を甘やかす体質は本当にどうにかしてもらわないと。
私なんて訂正がきかない程に人格になってしまったではないか。
結局は皆キミエの子で良かったと思うんだろうけど。
きっと長女の私が一番思うと思う。
でもうりは絶対ダイエットですぜー！！！
監視しまくりでまた更にうりに嫌われる私であった。
『嫌われ者のお姉ちゃん』とマサオに笑われた。
あぁそうですよ！！！