押し迫り散髪。

こんなに年末もしっかり押し迫ってしまって一体何を考えているのか、私は散髪に向かった。
髪がモサくてモサくて我慢の限界だったのだ。
せっかくここまで我慢したのだからもうちょっと位はどうにか伸ばせそうだったがそうもいかないのが我慢知らずの私である。
めぐです。

予約をして行ったのにも関わらず店は満員御礼で、わざわざ今日を選んでしまった事を反省した。
親戚だからといって無料でやってもらっている訳ではないので引け目を感じる事はないが（親戚価格で2割引であるが）親戚として空気が読めなくてスマンと本気で思った。
ひとまず空気を大事に待っているお客さんが全て席に着いてからの処置で良いと、待ち嫌いなクセに気を使ってみる。
そういえば今回のコンセプトを全く決めていなかったのだ。
ヘアカタログ的なものでも見て希望でも固めておきましょうかね？
しかし膨大の数の本である。
見てみるとほとんどが同じように髪を巻いて笑っている女性だらけである。
こんな髪には間違ってもされたくない。
よく分からなかったので普段読まないViViなどを読み「CanCanはロマ系多いけどViViがBギャルなのね」とどうでもいい学習をしてしまった。
CanCanはリズリサとかでViViはSLYとかである。
意外とギャルブランドを知っている私ですわよ。

やっと私の番になり「今日はどうする？」と聞いてきたマコちゃんに開いたページに載っていたビヨンセをオーダー。（写真）
どんなに頑張ってもこんなにはならないと叱られ、純日本人の自分に取り組む事にした。
いろんな年齢的な事情があり、私はこれから前髪を伸ばすのをやめようと思う。
前髪が長いと毛根の頼りなさが際立ってしまう。
なので前髪がこれから下ろすよ！と声高らかに宣言した。
理由はあえて言わなかったけどマコちゃんに私のこの熱意が伝わったかしら？？？
あと毛根の件と冬な事もあり、カラーは黒をオーダーする。
ペンキを塗った位の黒さにしたかったが前髪の問題もあり、今回は様子見の黒にする事にした。
「さりげない黒ね！」というマコちゃんに同じ血が通っているのか不安になったりもした。
私にはさりげなさは必要ない。
しかしあえてそこにトライする事になった。

ひとまず前髪を下ろす為にも縮毛をする。
私は18歳の頃からデコを丸出しにしていたのでなかなか前髪が下りないのである。
前髪が立ち上がるクセがあるのでここでしっかり矯正して貰う。
これから前髪アリ人生をまっとうするのだ。
デコを出すのがラクな事は分かっているが私の決意は本物である。
そして矯正し終わった私の髪はペチャンコで顔の大きさだけが際立っている。
ブサイクだなぁ〜と引き笑いをしているとマコちゃんもウケて笑ってしまっていた。
そういえばマコちゃんは子供を産んで間なしなのにもう復帰ですか？
いろんな事情があるのだろう。
バカそうにしている私の9つ下のマコちゃんも、知らない間に私を追い越して頑張っている。
もうすぐ33歳になるクセにのん気に生きている私も、「頑張らないとな・・・」と襟を正すばかりである。

そしてさりげない黒も髪に馴染み、やっとカットである。
ずっと地味にロン毛を守っていた私もいい加減気付いた。
傷んだ髪を残しておく事はないのだ。
という訳で私は軽くショートを希望する。
しかし顔立ち上ショートはキツイとの話もあり、後ろは地味に残す事にした。
次の仕事がどんなのかよく分からないが、可能なら次回エクステでもつけようという話である。
「もっとがっつり切ろうや！」という私の声にどんどんノリよく切るマコちゃん。
マコちゃんが産休中は店長の智くんが切ってくれていたのだが、智くんは切りが甘い。
それがカレのスタイルなのだろうが私は激しく切りまくるマコちゃんのスタイルの方が合っている。
兄弟なのだがやっぱりオンナの方が勢いがあるな。
智くんは気を使いすぎなのだ。
守りに入る店長の智くんの方向性も分かるが、やっぱり私はアウトローなので画期的な変身を望む。
私のようなお客は少ないだろうから別にいいが、智くんもまだ若いのだから男として、守りにばかり入って欲しくないなと思う。
意外と私の家系は堅実派が多いのだ。
何で私だけこんなに世間を寄せ付けない人種になったのか不明である。
しかしこの私が何かのひらめきになれればと思う。

じゃんじゃん髪を切りまくった私はまるで子供である。
ちょっと色気づいた高校生男子のようだ。
いや、高校生の方がもっとちゃんとするか。
よく分からんが気に入ったので良いのだ。
ただ今はいいが伸びたらどうするつもりか？？？
来年は良い年にしようね、親戚達よ！！！
忙しいので大声で喋りまくってスマナカッタ・・・