不思議な毛布。

私は意外とモノに執着の無いタイプだと自分で思っている。
ちょっと御幣があるのだが自分で買ったもの以外のモノがである。
特にインテリアなどは全く興味がない。
部屋は過ごしやすいに限る。
めぐです。

そんな私なのだが別にセンスが悪いという種類の人間ではないと思う。
外見に関してはちゃんとしているつもりである。
小物だってSWIMMERが好きだったりしてカワイイじゃないの。
しかし問題はインテリアやその系である。
ラグマットなどは自分で改めて買ったものはある程度な感じだ。
しかし部屋をどういう路線にするとかそういう気持ちは全くない。
興味がないので別にどっちでもいいのだ。
それが私である。
そして私の母親キミエもなかなかなのでちょっと紹介したくなった。

私は子供の頃、なかなかカワイイ服装をしていた。
子供らしいと言えば良い感じな服装である。
小学生の頃はリーバイスのオーバーオールなどを着てランドセルは捨て手提げカバンで通学していた。
そのオーバーオールも裾を長めにとったりしてカッコよかった気がする。
なかなかのアウトローであろう。
これはキミエと私のセンスの併せ技である。
若い頃のキミエもサイケな感じで悪くなかった。

しかしキミエも私と同じくインテリアうんぬんに全く興味がない。
それだけだったらシンプルに暮らせば済むことなのだが、キミエは私と違いカワイイものが好きだったりする。
その「カワイイもの」というのが私でいうSWIMMERではなく、ただの動物がらみのイラストっぽいジャンルを好んでいるらしいのだ。
そのセンスがかなりヒドイので笑ってしまう。
SAKUちゃんと私の間でかなりウケてしまう物件の一つなのだがこの毛布である。
ラッコだ。
確か私が中学生の頃に購入した。
しかもちゃんとした布団屋で買ったと聞いている。
いろいろあっただろう毛布から何でこれを選んだのかさっぱりである。
同時期に買ったキミエとマサオの毛布は普通の花柄だった。
私だけこのラッコである。
かなり衝撃的だったらしく、当時SAKUちゃんに非常に驚かれてやっとおかしい事に気付いてきた私なのだ。
それまでドコの家の子供もこのようなモノを与えられていると思っていた。
私こそそれが衝撃的であった。

その毛布を冬になると何も言わず出してくるキミエ・・・
やっぱりウケる。
しかしこのラッコ、よく見てみると半笑いである。
キミエからしたらこういうのがカワイイのであろう。
そんな毛布を黙って使う私も私だ。
この毛布もなんだかカワイイし、キミエもやっぱりカワイイ。
ラッコ毛布、ずっと大事に使いますよ。