アバンギャルド希望。

とうとう私も美容院に行きましたよ。
親戚が美容院を始めて3年になろうか？
その間、こんなに行かなかったのは初めてだと思う。
下手にパーマなんてかけるとほったらかしに拍車がかかるみたいだ。めぐです。

私の親戚で私のスタイリストのマコチャンは先日女児を出産し、間違いなく産休である。
しょうがないのでその兄の店長でもあるトモクンにお任せする事にした。
毎度の事だが特に希望はない。
もう髪を真っ黒にしたかったがそれは次回に回す事にしてドギツイ茶髪にする事にした。
黒髪になった時の為のギャップを考えたのである。
美容院は変身するトコロであって欲しいと願う私なのだ。

ひとまず5ヶ月頑張ってくれたパーマを落とす作業に入る。
縮毛矯正なのだが私の髪は地味に頑固なクセ毛なのですぐにストレート期間は終わる。
しかし今日だけはしっかりストレートである。
髪が少ないので顔が更にでかく見えて笑ってしまった。
でも真っ直ぐな髪はなかなか嬉しい。
パーマヘアで何も手入れしていなかった私の髪は荒れまくりで、手にとる皆が「・・・」となっていたのにウケた。
そりゃそうだ。
この5ヶ月、私はシャンプーのみで生活していたのだ。
私の洗髪法は「汚れを毛穴から取る！」という事だけに注がれていたのである。
パーマの為にワックスやムースをつけていたのは最初の頃だけで、パーマが落ち着いてからは独自で作った化粧水で髪もスタイリングしていた。
下手にスタイリングするより自然にパーマを生かす事ができていたので満足であった。
が、髪の潤いはゼロである。
この件に関してはいつも私の言う事を即座に聞くトモクンに、はっきり叱られた。
あぁ、そうですか・・・
「じゃ、トリートメントすりゃえぇんやろ！」と逆ギレしてみせてオトしてみせた。

トモクンの要らぬ配慮で、髪の傷みを考えてカラーも軽く静かな感じにされて少々暴れる。
そんなに傷んでいるのなら切ればいいじゃん。
保守的なヤツめ！
5つ上の独身女性のお姉ちゃんの私はこんなにアバンギャルドに生きているのに、男のクセに器が小さいの〜
どうでもいいアバンギャルドに説教されても笑っているトモクンもなかなかのバカなのでもっと型はずれな生き方をして欲しいと思った。
っていうか、何で私はこんなに破滅型なのか？
まるで尾崎豊だ。
もしかして私が間違っているのか？と軽く気づきつつあった。
もっと自分を大切にする事を覚えた方が懸命かと思われる。

そしてカットする事になった。
トモクンが急に「めぐちゃん、これだけは聞いて・・・オレ、表面の傷んだ表面の髪は切りたい・・・」と熱く、そして深刻に思いをぶつけてきた。
はー？？？キモイ！！！
勝手に切りゃいいじゃん！
私は何一つ希望なんて言ってないんですけど？
このパターンは親友のあーりーにも披露されているようで、身内なりの恥ずかしさとバカバカしさにウケてネタにしていたのだ。
勝手にすりゃいいじゃん！と笑い、正直にキモイと伝えてみたが本人は真剣に荒れた毛を切っていた。
半分は同じ血が入っているのに訳が分からん。

髪をどうカットするか？とお互い真剣に悩んでみたが、私の希望は「矢田亜希子みたいにすんな！」という事だけであった。
手元にあった雑誌が気になったのである。
私の友人で「松嶋菜々子になるんだったら走って逃げる！」と言い切っている人がいる。
私は松嶋菜々子より矢田亜希子の方がイヤだ。
確かに美人だろうけど何がそんなに世間でウケているのか分からない。
向こうも私なんかになったら自殺を考えるだろうが、私もわざわざ彼女を真似したいとは思えない。
なので逆にして欲しい事だけを熱く語った。
トモクンからは「亜希子を下に見るな！」と叱られた。
結局は亜希子にはならなかったが、私の望むアバンギャルドさにはかけ離れた清純ヘアになってしまった。
もっとアバンギャルドを勉強しろ！と叱って帰った。

ま、私の独自のクセで明日には願ってもないアバンギャルドになるんだろうけど。
次に行く時には確かなアバンギャルドを示して、その通りにして貰いましょうかねぇ〜
ひとまず「次回はNANAにしてーや！」とNANAを観た事もないクセにアバンギャルド風というだけで告げてみた。
私にもよく分からんがひとまずバンド系にでもなってみる気満々なのであった。
でも美容院にはちゃんと行くべきである。
自分と世間の距離が分かる。
やけぇ！トリートメントすりゃえぇんやろ？！
基本的な事ができていないのである意味、かなりアバンギャルドな私であった。
今日の日記で私は「アバンギャルド」って何回言ってますか？
アバンギャルドバカですね。
更に尾崎豊を感じる。