いつまでもバカみたいに盛り上がっている私達だったがちょっと神妙になる時がやってきた。
そういう時になると途端に緊張してしまうのがまた私達である。
しかし全員が半笑いだったりして。
このカンジも私もDNAに繋がると思う。
なんですかね?
めぐです。

親族紹介になり私達はマジメな顔を必死で作っていた。
マコちゃんの父親もいつもはしっかりした理美容院のオーナーなクセにあがってしまって名前を忘れまくりであった。
私なんか『これはめぐです』と指を指され、どうしたものか?
ヘラリと笑って会釈する事しかできなかった。
その中でマサオはさすが私達一族とは違った凛々しさがありカッコ良かった。
マサオの娘で良かったよ。(何度も言うが血は繋がっていない)
相手の親族には私達はどう映るのであろうか?
マコちゃんのダンナは私より10歳も下で妹が3つだったりする。
後妻サンがおり、その後妻は私と同い年だ。(誰も同い年だとは気付かない程人種が違う)
私の一族は派手だが皆それぞれマジメである。
フツーなのだ。
早くに結婚して子供を育て、そして孫をもうけるのが当たり前だ。
キミエだけがそれに反し離婚をしたり再婚したり娘がこうであったりするだけである。
なのでお互い様であろう。
その後写真撮影でも天然オジサンが目を瞑っただの大騒ぎしていたのだが。
私と智クンはバカウケし、ここでも激しく盛り上がった。

そして式である。
マコちゃんは最初から号泣なカンジで可愛かった。
そんな中でも私は『腹が減った』といちいち小声でうるさかった。
バカに早くメシを食わせて欲しい。
という訳でやっと披露宴だ。
私はキミエとマサオと席を離され、ナゼか天然夫婦の横でバカ騒ぎする事になった。
最初から私と天然オジサンは飲みまくりである。
そして私は食べまくりである。
デジカメを持っていっていた私は写真撮影にも余念がない。
マコちゃんが良い場面になると誰よりも先に飛び出して行き、そして絶妙な写真を撮るという立派な仕事っぷりであった。
天然オジサンの酌に付き合いながら『酔わないでおかないと・・・』と頑張っていた。
しかし天然オジサンはすっかり酔っ払い、私に非常に食いついてくるのでウケる。
よっぽど話を聞いて欲しいのだろう。
私はダメ出ししながらも仲良く盛り上がっていた。

余興もあり、披露宴は盛り上がっていた。
そして私達のテーブルにマイクがまわってきた。
が、司会の人の人選ミスで天然オジサンが喋る事になってしまった。
一番選んではいけない人に・・・
私達は皆で『ヤバイ!』と盛り上がっていたらやっぱりである。
いきなり『めぐちゃん!結婚オメデトウ!』と言いのけた。
いやいや、めぐちゃんは今蕎麦を食べてますが何か?
皆が大声で『マコちゃんよ!マコちゃん!』と訂正しているが喋っている本人は知らん顔である。
結局最後まで『めぐちゃん』にメデたがっていた。
その後またダメ出しすると『めぐちゃんがいつまでも嫁にいかんからいや!』と逆ギレされた。
私はまるっきしの被害者である。
挙げ句いろんな人に『32歳でまだ嫁に行っていない』と紹介される事になった。
とばっちりにも程がある。
しかし私はヘラリと笑い自虐ネタにはしる事になる。
我ながらできた32歳だと思った。

披露宴も最後の一面に入り、泣きの場面である。
バカ一族の大人達は今までの事がまるで無かったかのようにそれぞれ泣いていた。
私も泣いてしまった。
マコちゃんなんてまだ23歳なのに本当に立派だと思う。
一族が泣いている中でキミエとマサオだけが全く泣いていなかった事を確認してしまい、私はかなりブルーになった。
自分のたった一人の娘が(マサオは孫までいるが)こんな調子なので泣けないのか?
ま、元々感動して泣いたりするタイプの人達ではないのでいいけど何だかツラかった。

そして泣いている一族からかけられる言葉は『次はめぐちゃんやね!』であった。
え?まだ私ってエントリーされてるの?
正直驚いた。
すっかりもう私は無かった事になっているのだと前回の智クンの結婚式から思っていたのに。
そして天然夫婦からは『生きているうちに結婚してくれ!』などと哀願された。
まるでキミエとマサオの心の思いようである。
私が少々顔を引きつらせていると智クンが『めぐちゃんは結婚しても式はせんよ!』と智クンっぽい的の外れた助け舟を出してくれた。
その的外れな助け舟にまたヘラついてその場を濁した。
あぁ、軽く追い詰められてますな、私。
何も分からない頃に付き合ったオトコと結婚しとけば良かったと軽く考えてしまった。
次の約束はできないがそれなりにキミエとマサオを幸せにしてあげたい。
常々それは思っているので静かにしておいて欲しいとちょっと思った。
あぁ、兄弟さえいればこんな事にはならなかったのに。
と、逃げ出す私であった。

実はマコちゃんの結婚をただの若い時期のデキ婚だと思っていたのだが、そこにはちゃんと愛があった。
ちょっと羨ましかった。
親孝行もできてるし羨ましい。
私もそれに似合う何かを見つけようと思う。
とてもいい式でした。
本当にオメデトウ。
いろいろあると思うけど可愛いマコちゃんは立ち向かえると思う。
私達一族の明るいノリで乗り越えて欲しいと思う。
そして私も恥じないようにいろいろ乗り越えていこうと思う。
心から祝福します。
ダンナさんは一族に入りやすいタイプなのでこれからがまた楽しみだわ。
オメデトウ〜!!!

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