訃報。

こうやって日記を書いているとあまりにも冷静に物事を進めているようで切なくなる。
そんなつもりはない。
まだ、まだ、全然実感が湧かないだけなのである。
めぐです。（『めぐです。』じゃない）

SAKUちゃんと会い、急に普段の自分になった。
泣く事もなく、そしてどんよりする事もなく一緒にご飯を食べた。
悲しんでいない訳ではない。
ただお互い平常心を保ちたかった。
泣いて暴れるのは簡単である。
でもこうやってフツーでいれる事が今は大切だった。
そして今日は思い切ってクロベエの映像が見たいという事になっていた。
かなり思い切った選択である。
しかしまだ実感が湧いていない今日じゃないとどんどん見る事ができなくなるであろう。
チェッカーズ解散の時もFAINALのビデオを悲しいので先送りにしていたら数年見れなかった。
私達の中でこれからもずっとクロベエは生きているので、これから映像を見るのがツラくなるのはイヤだった。

笑いながら普段通りに『素顔?』を見る。
この『素顔』とはクロベエがハンディカメラで撮った映像をまとめたものだ。
そしてビデオの進行もクロベエである。
皆がずっと好きだったクロベエがカワイイ。
ちゃんと『トオルがカッコイイ〜』とか『尚がカワイイ〜』などという定番の台詞も言えた。
途中何度か目頭が熱くなったが私はまだ泣いてなかった。（SAKUちゃんはちょこちょこ泣いていた）
そして最後にクロベエが『さよ〜なら〜』と笑顔で手を振った。
私達はその言葉にとうとう号泣を始めた。
クロベエがお別れの挨拶をしていた。
目に焼き付けた。
大好きなクロベエだ。

その後『FAINAL』を見たが、途中にいろいろメールが入りそして泣いた。
普段『FAINAL』を見ても泣くのによりによってわざわざ選んだ。
私はやっぱりドラムを叩いているクロベエが大好きなのだ。
メンバーからとても愛されているクロベエがたまらない。
今まで解散が一番重い事だったが、解散がどうしたのだという話だ。
皆、元気で生きている。
それだけで充分だったはずだ。
何事にも気付くのが遅いのだ。

そして今、クロベエが亡くなった時間になった。
1日経ったのだ。
でもまだまだ実感が湧かない。
心配して下さっている皆さんには申し訳ないのだが、まだまだ分かっていないのだ。
まだ泣きも2割位だと思う。
どうしたらいいんだろう？
寝て起きたら何かが変わってるかな？
私は冷たいのか鈍いのかよく分からないが、まだ悲しさに押しつぶされてはいない。
きっといつかはなるはずなのに・・・
まだ自分の気持ちを書く事が出来ないので今日はここで止める事にする。
今までもっと・・・という気持ちばかりだ。
悲しい。
ホントにその言葉しか浮かばない。