全裸のカタコト小鳥。

今日は私一人でジムへ。
あーりーは出張なのでした〜
一人でも全然行っちゃうわ。
私はあーりーより筋力も体力も上なのでやらなくちゃいけないメニューが多いのだ。
思い切ってじっくりやってみた。
めぐです。

一通り体を鍛えた後、お風呂に入って終了である。
サウナまで入って1本分のアミノバリューを体から出した。
そして体をすみずみまで洗うのだ。
私は元々風呂が長い。
長湯しなくても洗うのに時間がかかるのだ。
旅に出ている時は次の人の事を気にして早く済ますのだが、ここはいつもの調子で良いだろう。
洗髪してマイお風呂カゴをみてみると、訳の分からない事にシャンプーが3種入っている。
は？？？
私はいつも2種のシャンプーで洗髪するのだが、残りの1本はナンダ？？？
間違いない。
トリートメントを間違ったようだ。
全くトリートメントが見当たらん。
ひえ〜
2種のシャンプーで頭を洗ってしまった私の髪はキシみまくっており、ここまま風呂場を後にするのはかなり頂けない。
しかし私は丸裸の丸腰である。
こりゃどうすりゃいいのか？？？

さりげなく横を見てみると、私より少々年下であろう女性であった。
ちゃんとカゴにはトリートメントが入っている。
ここは思い切って借りてみるか。
何度も頭をゆすぎながら怪しまれないように時期を計った。
彼女はやっと洗顔が終わったようだ。
よし！
私は小鳥のように『スミマセン・・・トリートメントをお借りできないでしょうか？』とカタコトでさえずってみた。
彼女はとても愛想よく『いいですよ！使ってください！』と自分のトリートメントをカゴから出してくれた。
全裸でそんなお願いをしてしまった私は急に謙虚になり『ホントにちょっとで構いません・・・』と泣けキャラになった。
泣けキャラの小鳥は弱気なさえずりできしんでいない髪を手に入れ、何度もお礼を言いながらお風呂を後にした。
やれやれ、忘れ物はいつもジャイアンのような人を小鳥にさせてしまうのだ。
気をつけるべし。

髪を乾かし洋服を着ているとさっきの女性に出会った。
このままお別れするのもどうかと思い、自販機に知らない間にあったアミノバリューを購入した。
もちろんシールはすぐに剥いだ。
転んでもただでは起きないカンジがして悲しい。
へつら笑いながら先程のお礼と言いながらアミノバリューを差し出した。
彼女は嬉しそうにお礼を言ってくれ、私の名前を聞いてきた。
私は急に人見知りしてしまいカタコトで苗字を告げた。
そんな私を彼女は笑い、名前を教えてくれと再度言ってきた。
そこでも私はカタコトである。
そしてジムに来てどれくらいか？という質問をされ、またも小鳥のように『2週間程度です』とさえずった。
ケッコー鳴きも板についてきたというカンジである。
彼女は自分の名前とジムにきて1年だと言いながら握手を求めてきた。
あぁ、こういうの苦手なんですけど。
まぁ今回は私が借りた身分なので笑顔で握手した。
その後『友達ができて嬉しい！また話そうね！』などと言われて話は終了した。
友達ができたんだ、私。

キャラが全然私と違う女性だが、悪い人じゃなかったので良かった。
が、ただ気になるのは彼女が終始タメ口であった事だ。
別に私は知らない人にタメ口をきかれたからといって、何もかも怒る子ではない。
むしろ今回は私がお願い事をしたので、それで問題はない。
なのだが、そのタメ口が年下相手の口調だったのだ。
私に『新しく頑張っている子がいると思うとこっちも頑張れる』などと言っていた。
『子』って私の事ですよね？
アミノバリューを手に彼女の話を遠くで聞き耳をたてていた時に、彼女は自分が27歳だと言っていた。
私の方が4つも上である。
わざわざ私も自分の年を言ってないので、どうやら彼女は私を年下だと決め付けているようであった。

私はよく年よりも若くみられる。
それは格好だったり言動だったりする事は自分でも分かっている。
少々顔が童顔だったりするが、31歳にもなりゃそれなりに年相応なのである。
が、全裸でスッピンの風呂でよくも若くみたもんだな。
もしかしてまっさらな状態でも私は若風なのであろうか？
調子に乗るぞ。
まぁジムには見たままババアか、20代そこそこの人が多い。
なのできっと年下なのであろうと思ったんだな。
そういう事にしよう。
すぐ調子に乗ってしまう私は、全裸＆スッピンでも若く見えるなどと信じてしまうとヘンな職業に転職しそうだ。（コスプレ店などが希望）
今度会ったら実年齢をカミングアウトしてみよう。
そこで頷かれるのもイヤだけどね。
さっさと実年齢以下の体になるように鍛えるかね。
違う意味で友達ができた事によってヤル気になった私なのだ。
本当に有難うございました。