お昼の1時頃にのそのそ起き出した私達である。
しかしおかしな事に私は10時頃から起きていた。
いつもはそんな人じゃない、ぐずぐず寝の私は寝たふりをしながらさえちゃんが起きるのを待っていた。
そして二度寝しちゃいました!みたいな話だ。
間違いなく寝不足・・・
自分の納得する寝ができなかったのだが悲しい。
めぐです。

コンビニで買っていたおむすびやらを食べ、やっと3時頃ホテルを出た。
今日は晴天である。
間違いなく試合はあるだろう。
わざわざ来たのに全く試合が見れない事になったらどうしよう?と昨日真剣に悩んでいたのだ。
あぁ、良かった、良かった。
ひとまず野球は観れますわね。
しかし早くに球場に着すぎて、私達は1時間ばかしヒマになった。
目の前には原爆ドームが見える。
ならば、ここで観光とかしちゃいましょうか???
私達は原爆ドームに行く事にした。
これはかなり怖いですぜ。

私はここに来るのは二度目である。
前回は小学校の修学旅行だった。
そんな子供な私は、展示されている焼けた皮膚とかを見て本気で怖かった。
そして原爆が落とされた時間のままで止まってしまった時計を見て号泣した。
思春期に突入しようかとしている子供が見るモノではない。
私はずっと怖いイメージがしていて、ここには二度と来るまいと思っていた。
が、私も30歳である。
こういう事もクリアしておいてもいいじゃない年齢である。
私は真剣な面持ちで原爆資料館を進んでいった。

話はちょっとそれるが、私は広島に来ると必ず歌う曲がある。
それは『原爆の歌』である。
『ふるさとの町焼かれ〜身寄りの骨埋めし焼け土に〜』という悲しい歌である。
修学旅行でバスで習った歌だ。
今でも間違いなく歌える。
しかし同郷のSAKUちゃんの『原爆の歌』は違うのだ。
なかなか覚えられないのだが『ある朝原爆が落ちて私の髪と皮膚が焼けて私は死んだの〜』みたいな歌である。
私の歌と比べて、かなり生々しくて怖いのだ。
SAKUちゃんにしっかり教えて貰って、次の広島までにはマスターしたいものだ。

原爆資料館はやっぱり怖かった。
皆さんもそうだと思うが、死体の写真は直視できなくはないか???
しかも半丸焦げである。
皮膚も何もドロドロである。
頭が悪い女性で申し訳ないが、私は短く『キャ!』と悲鳴を上げた。
本当に失礼な事は重々分かっている。
が、本気でムリなのだ。
さえちゃんはそういうのも大丈夫なキャラらしく、真剣に見ている。
私はどうでも良い広島に地図などをじっくり見ていた。
そこで私のハートをつく写真を発見した。
原爆の時に人が座っていた階段に、その人の影が黒く残っているというモノだ。
私はそれでやっとその当時の悲惨さを、やっと心から知った。
我慢できない位に泣きそうになったが、さえちゃんがいるので静かに我慢した。
はっきり語っている写真やモノより、こういう自分で想像するモノにシンパシーが沸く私なのだ。
ありきたりな感想で悪いが、やっぱ戦争はよくないですね。
自分がそんな立場になったら、間違いなくさっさと死んだ方がマシだと思うだろう。
でも家族や友人、全部が危ないのだ。
私だけ死んでる場合ではない。
皆が危ない状況なのに、私の事で人を悲しめるのは迷惑な話だ。
私は無い力を振り絞り、生きて皆を助けたい気になっていた。
何だか無言のまま、原爆資料館を後にした私達だった。

そんな気分のまま、球場に向かうのはどうかしら???
私はケッコー長い間、さっき見た事を引きずっていた。
なんだかんだでナイーブなオンナなのだ。
でも開場されている。
悲しい気分を抑えて、かなり楽しそうに入場している私だった。


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