ホテルに戻ってきた私達・・・
これでこの旅は終わってしまうのだね。
とても悲しい。
が、泣いてる場合じゃないのだ。
これから私はちゅけに手紙を渡しますわよ。
よし、やるぞうぅ!
めぐです。

ホテルに戻り、私達はナイスポジションで選手を待った。
が、やはりちょっと早かったようだ。
まぁ、そんな事はどうでも良い。
私達は意味の分からない緊張感でいっぱいいっぱいであった。
そうすると何だかマイクロバスがやってきた。
あれがちゅけ号だったらどうしよう・・・でも、ちゅけにしては早いな。
ちょっと余裕が見られる私である。
・・・やっぱり違った。
本日試合に出なかったピッチャー陣である。
ナゼだか桑田は居なかった。
大御所は別行動なのだ。
それはこの旅でしっかり培った教養である。(別メニューはキヨ、工藤によくあった)
新人の木佐貫とか久保(未だにどちらも顔が分からない)がファンに対してしっかりサインをしていた。
そうそう、そうでなくちゃ。
もちろん私は貰っていない。
こういう時にガッツく程、私は飢えていないのだ。
心の目でも見てなかった。
それは申し訳ない。
そういえば別口の新人の長田とかいうヤツは、ファンの声援をまるで無視していた。
もちろんサインなど全くしてなかった。
新人はしなくちゃ。
茂雄(長嶋)に言いつけてやろう。
茂雄はファンを大切にしろ!とうるさいので丁度良い。
しっかり茂雄を通して辰徳に叱られると良い。
しかし私も茂雄も長田の事なんてよく知っちゃいないだろうから、話は通じないであろう。
つぅか、相手が茂雄だし。
全く訳の分からない事になりそうだ。
まぁ私は長田なんて全く無視の予定ですけどね。
むしろ、(試合に)出てくれるな。
練習だけマジメにしていれば何かいい事はあるかも知れない。
ポジションが二岡とカブっているのでしょうがないだろう。
もし二岡がケガなどしても、川相がいるので本当に出て貰っても困るのでね。
入来は驚くような男前(そしてオトコであった)で私はシビれた。
軽くタイプである。
この手の顔に弱い一面がある私だ。
岡島はやっぱり鼻がブタで可愛かった。
本人に愛想はなかったが、鼻に愛想満点なので大目にみて合格点だ。
真田は驚く程の低姿勢でサインをした全ての人に頭を下げていた。
カワイイ〜
いかんせん顔がタイプではないのでサインは貰わなかったが(どういうつもりだ?)、来年もちゃんとしてくれる子であって欲しい。
来年は下さいね、カワイイ子。

そして今度は浩治が帰ってきた。
この旅であまり印象のよくなかったカレなのだが、驚く程しっかりファン達にサインをしていた。
多分カレはユニフォームを着ている時はするように、私服の時は(ジャージだが)しないとメリハリをつけているのだろう。
やっと意味が分かった。
誤解してしまってスマン。
私達の横に子連れ(男子6歳、女子4歳くらいか?)の夫婦がいて、子供(女子の方)が先ほどから工藤にサインを貰うと息巻いていた。
多分、工藤はもう帰っているのだけど、何度言っても『工藤!』とうるさい。
なかなか子供(しかも幼児)にしてはセンスがある。
子供なのだから(よく意味の分からない判断だが)、浩治にサインを求めてみたら?と要らぬアドバイスをするとこの子達は一目散に浩治に駆け寄って行った。
子供ならではの横入りだったが、浩治は優しくサインをし、そして幼女にデコを付け頭をしっかり撫でていた。
おぉ、浩治!なかなかいいじゃないか!
私はそういうトコを見ると好きになってしまうのでやめて欲しい。
今まで誤解していてスマンかった。
愛想はほとんどないが、しっかり巨人軍のエースとして頑張っている浩治を温かく見守った。
桑田から学んだ事なのだろうか?
私的には今でも桑田がエースなのだが、カレの行動に心打たれた。
今年は必ず応援するよ!と心に誓いながら背中を見つめていた。

さぁ、ピッチャーは片付いたわね。
次は誰かしら???
バスがやってくる。
私は緊張感でへんな咳まで出ている状況である。
今、ちゅけとかやめて〜
あ、やっぱり・・・ちゅけである。
しかしカレを視野に入れた時点で私はいつものキャラを取り戻した。
こっちはヘタレじゃないのだ。
全く問題ない。
バスが到着するや否や、私は選手とファンの間にひいてある柵をくぐった。(間違っている行動だが今はアリだ)
場所は確保済みである。
後は渡すだけだ。
荷物を車から降ろすちゅけを間違った位置で確認しながら、私はタイミングを狙った。
つぅか、荷物を持った時点でGOでしょ。
が、キャッチャーは荷物がやたら多い。
荷物を持った時点で両手がふさがっている。
しかし私は満を期し、『阿部さん、手紙を受け取って頂けますか?』と意味の分からない低姿勢でちゅけの人差し指と中指の間に手紙を挟んだ。
ちょっと忍者のようだ。
動きはやたらスムーズだし、言葉は簡潔である。
ケッコー私なりに気を使ったつもりだ。
ちゅけはわざわざ私の目を見て『は〜い』と言って、ムリヤリ指に挟まれた手紙を見ていた。
渡しました。
ちゅけのナイススマイルは出なかったが、多分こういう時のファンにはそんな感じなのだろう。
良い方に考え、私は自分の使命をまっとうした自分に酔った。
私はデキる子よ。
さえちゃんにも褒められた。
さぁ、君はどうするのかね???
変な緊張感をさえちゃんに与え、私はちゅけの余韻に浸っていた。

つぅか、渡した!!!
マジで良かった〜

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